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ニュース解説

入管庁ヒアリングで出た外国人住民の声|職場の言葉の壁と相談しにくさ

2026年11月2日ニュース解説
外国人雇用定着多文化共生日本語

要点3行

  1. 入管庁が2026年10月21日に掲載したヒアリング結果で、刈谷市のベトナム人コミュニティが言葉の壁を最大の課題に挙げた。
  2. 日本語ができず、職場で人間関係を築けない、給料や社会保障を相談できないという話を聞く、との声がある。
  3. 試験の点数だけで判断せず、外国人スタッフが給料や体調を相談できる窓口と言葉を職場で用意しておきたい。

元になった報道・発表:出入国在留管理庁「関係者ヒアリング結果概要」(令和8年6月25日 ベトナムコミュニティVNK)(出入国在留管理庁、2026年10月21日)/出入国在留管理庁「出入国在留管理行政に係る関係者ヒアリング(令和8年度)」(出入国在留管理庁、2026年10月21日)/出入国在留管理庁「2026年 更新情報一覧ページ」(2026年10月21日 関係者ヒアリングの結果概要を掲載)(出入国在留管理庁、2026年10月21日)

何があったか:入管庁の関係者ヒアリングで出た外国人住民の声

出入国在留管理庁の関係者ヒアリングとは、自治体や研究者、外国人コミュニティから、外国人の受入れと共生について意見を聞く取組です。出入国在留管理庁の更新情報によると、令和8年度のヒアリングの結果概要が2026年10月21日(令和8年10月21日)に掲載されました。令和8年度のヒアリング一覧では、2026年4月から10月までに7回開かれています。

掲載された結果概要の一つが、2026年6月25日(令和8年6月25日)にオンラインで行われた、愛知県刈谷市のベトナムコミュニティVNKへのヒアリングです。出入国在留管理庁の結果概要によると、VNKは2019年末に設立されました。VNK側の説明では、刈谷市で暮らすベトナム人は約1,400人で、この10年で約8倍に増えています。

VNKが大きな課題に挙げたのは言葉の壁です。医療、教育、行政手続など、日常の多くの場面で困ることがあるとしています。職場については、日本語ができないために人間関係をうまく築けなかったり、給料や社会保障制度の相談ができなかったりして、「不当な扱いを受けたという話も聞く」との意見がありました。

日本語力の見方についても意見が出ています。日本語能力試験の点数だけでは実際の力を測りきれない場合があるとして、病院で症状を伝える、119番で必要な情報を伝えるといった、生活で使える力を見てほしいという内容です。受入れ機関も日本語能力を受入れの要件にすべきだ、という考えも示されました。

現場への影響:外国人スタッフの定着で店長・人事が知っておきたい声

  • 困りごとが職場に届いていない可能性があります。 給料や社会保険の疑問を日本語で聞けないと、店長や人事が知らないまま不満がたまるとみられます。
  • 日本語の級と、現場で使える日本語は別の話として見る必要があります。 結果概要では、試験の点数だけで判断しないでほしいという声が記録されています。
  • 家族の事情が働き方に影響することもあります。 配偶者は週28時間までという制限の中で、フルタイムでないと子どもを預けられない施設もある、という悩みが挙がりました。
  • 示されていないこともあります。 これは一つのコミュニティへのヒアリングで、在留外国人全体の傾向を調べたものではありません。どれだけの職場で同じことが起きているかは、出典では示されていません。

日本語講習の担い手については育成就労の日本語教員の調査の記事、国の学習プログラムの議論は日本語・生活学習プログラムの記事でも整理しています。

明日からできること:外国人スタッフの相談窓口と日本語のチェックリスト

  • 給料明細、社会保険、有給休暇について、誰に聞けばよいかを、やさしい日本語か母語で書いて渡す。
  • 面談では「大丈夫?」だけで終わらせず、困っていることを具体的に聞く。
  • 採用時は日本語の級だけでなく、仕事で使う場面(電話、体調不良の連絡、お客様への説明)を実際に試してみる。
  • 体調不良やけがのときの連絡方法と、近くの病院の情報を共有しておく。
  • 家族の在留資格や働ける時間に関わる相談は、出入国在留管理庁の窓口や、外国人在留支援センター(FRESC)など公的な相談先を案内する。
  • 社会保険や労働条件の扱いに迷うときは、社会保険労務士やハローワークに確認する。

YOLO BRIDGE の視点

このヒアリングで印象に残るのは、日本語の壁が生活だけでなく、職場での人間関係や給料の相談のしにくさにもつながっているという指摘です。困りごとを言葉にできないまま抱えると、職場では気づかれないまま不満が積み重なるとみられます。ただし、これは一つのコミュニティへのヒアリングで、どれだけの職場で起きているかは出典では示されていません。

相談しにくい人ほど、声を拾う仕組みが要ると私たちは考えます。YOLO BRIDGE は、月1分のサーベイで外国人スタッフの声を定期的に集め、離職につながる前の小さなサインに気づく土台づくりを支援します。詳しくは YOLO BRIDGE のご案内 をご覧ください。

よくある質問

出入国在留管理庁の関係者ヒアリングとは何ですか?
出入国在留管理庁が、自治体、大学の研究者、外国人コミュニティなどから、外国人の受入れや共生について意見を聞く取組です。令和8年度は2026年4月から10月までに7回開かれ、出入国在留管理庁の更新情報では、2026年10月21日に結果概要の掲載が案内されています。
ヒアリングで職場について出た意見は?
結果概要では、日本語ができないために職場で良好な人間関係が築けなかったり、給料や社会保障制度の相談ができなかったりして、不当な扱いを受けたという話も聞く、との意見が記録されています。受入れ機関も日本語能力を受入れの要件にすべきだという意見もありました。
外国人スタッフの日本語力は試験の級で判断すればよいですか?
ヒアリングでは、日本語能力試験の点数だけでは実際の日本語力を測りきれない場合があるとの意見が出ています。病院で症状を伝える、学校からの連絡を理解する、119番で必要な情報を伝えるといった、生活で使える力を見てほしいという声です。採用の条件にするかどうかは、仕事の内容に合わせて決めてください。

出典:出入国在留管理庁(2026年10月21日)/出入国在留管理庁(2026年10月21日)/出入国在留管理庁(2026年10月21日) ※事実関係は各出典でご確認ください。

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本記事は、報道・公的機関などの公開情報を元に、YOLO JAPAN 株式会社が運営する YOLO BRIDGE が独自に解説したものです。事実関係は各出典でご確認ください。「YOLO BRIDGE の視点」は当社の見解であり、法的・個別の助言ではありません。当社は外国人スタッフの定着支援サービス YOLO BRIDGE を提供しており、記事内で紹介する場合があります。